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2007年1月14日 (日)

新年会07

当院のある八幡5丁目の新年会が昼間にあった。毎年お誘いいただいて出るのがすっかり楽しみになっている。

現在の地域の防災や防犯などなど地域に密着した活動をしているのはまさしく町内という小さなコミュニティーなのだが、例えば東京などの大都市は人口が多いわりに、こういったコミュニティーが皆無に等しく、過疎化したところでは、コミュニティーがあっても人の流出で空洞化している。今まではこういった地域集団が、日本の当たり前の風景、風土、風習、果てには道徳感だったり文化を作り出していたと思う。

今時うまく機能している町内会は少ないようだけど、そういう会に参加する医者はもっと珍しいようだ。

町内会を仕切るのは70歳以上の高齢者が殆どで、多くがクリニックで馴染みの患者さんでもある。毎年参加して楽しいのは、その方々のクリニックでは見れない素顔を見ることが出来る。ざっくばらんにお酒を飲みながらいろんなお話ができるのは面白い!!

診察で丁寧に話を聞いて、患者さんのことをよく知っているつもりでも、こういう場所で話すと全然わかっていなかった自分の浅はかさを思い知らされる。

隣の席に座った方は最近認知症がすすんできていた。いろいろと雑談をしていると、昔はバレーボールの選手でバリバリのスポーツマンだったこと、それだけに身体の衰えがショックだったこと、などなどを教えてくれた。診察室では患者さんは自分からは、なかなかいろんなことが言えない。

そのうち周りの人たちが、彼の周りに集まりゲートボールだのグランドゴルフなどその場で勧誘が始まり、彼もうれしそうにしていた。どんな薬より、形式だけの知らない人ばかりのデイケアより、顔が見えるコミュニケーションに勝るものはないと思った。

現在は情報化社会で何でも情報が溢れている。僕らは自分にとってどうでもいいようなくだらない情報に無意識のうちに流されているように最近特に思う。

高齢化社会になり、現在、認知症に対する関心が高くなり、皆恐れている。脳トレーニングゲームが流行しているのもうなづける。

昼間からシコタマ飲まされて酔っ払い、酔い覚ましに冷たい空気の中を歩いて帰ったが、その道すがら、現在認知症の中には、こういった地域コミュニケーションから取り残された、社会から疎外されたために認知障害が進行している患者群があるのでは?と思った。

意外と画期的な概念じゃん!?社会性認知症?社会的非疎通性痴呆?

これからに診療にいろいろ勉強になる新年会だった。

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